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 私は高校時代何を隠そう硬式野球部に所属し、甲子園を目指していた。
     だから甲子園球場は私にとって愛すべき阪神タイガースのホームグラウンド
     である以上に高校野球の晴れ舞台として「栄光の球場」「はるかなる球場」なのだ。
     実家が大阪市だったので甲子園まではたった1時間あまり。
     それゆえ頻繁に甲子園に野球を観に行ったものだ。
     私にとっては若き日の「青春の球場」でもあるのだ。甲子園という名を聞いただけで
     今もなお胸が熱くなる。

     それはそうと阪神のマジックがついに48になり明日から巨人3連戦だ!
     前半戦の総決算となればいいが。

     今年はNHKだけでなくインターネットラジオ放送の実況を聞いて、一喜一憂している。
     いやー、本当に便利な時代になりました。こんなバリ島の山奥に住んでいながら、阪神戦の
     実況を聴けるのだから!たった10年前までは電話すらなかったのに



     9月30日  

     今夜日本シリーズの相手が決まった。やはり史上最強軍団のダイエーホークスだった。
     日本シリーズはそうとう盛り上がるぞこれは!!打線の爆発力、繋ぐ野球という意味では
     かなり似ているチームだ。相手として不足なし!全力でぶち当たるのみ!
     井川は広澤に助けられて今日で18勝目。

     「はるかなる甲子園」は本日をもって終了します。日本シリーズはおそらく白熱した
     戦いになるでしょう。ただこのあと私はパソコンを使えない地域に10月末から滞在しますので
     日本シリーズはリアルタイムで更新が出来ません。(残念…)
     ここでひとまずの区切りとします。ありがとうございました。


     9月15日

      8月29日にこのHPで予想した通り9月15日午後7時33分母なる甲子園で決まった。
     これは野球の神様の粋なはからいに違いない。
     こんなことやろうとしてもできないことだ。

     長い長い気の遠くなるような18年だった。
     
この1年思い出すのはすべての勝ち試合の最後に必ず見ることができた矢野の笑顔。
    あの毎回の彼の笑顔がこのシーズンの私の一番の思い出だ。
    なんと美しい笑顔なんだろう。
    あんなキャッチャー何所を探してもいない。
    そして、今夜のことは忘れることができそうもない。

    感無量です…。


    
         
(星野監督とサヨナラ打を打った赤星。この光景は生涯忘れないだろう。)

               



           (矢野のこの笑顔を見るたびにひょっとして優勝するかもしれないと思ってきた。)

                   







    9月7日   阪神対横浜  8対3

   
 6日は負けてしまったがもうここまでくれば負け試合は書きません。野暮でしょう。

    ついに7日今日、球団記録に並ぶ80勝。
    きょうのゲームは1番沖原がよく出塁してがんばっていた。きのうは
    気負いすぎて無安打だったがようやく今日結果が出てきた。
    金本の足の痛みを押しての気迫溢れる先制タイムリーも見逃せない。
    赤星、片岡がファ−ボールのあとアリアスがグランドスラム!なんと凄まじい!
    そしてやっぱり今日がんばったのは福原だ。2回目のマウンドは
    本当の実力が問われるときだ。低めへ威力のあるストレートを
    びしびし決めていた。2塁を許したのは2度だけ。本当に復活したんだなあ。

    これでマジックは5!優勝は名古屋か?本当はもう数日だけゆっくり足踏みして
    甲子園で決めてほしいんだがだめだろうか。歴史に残るこの2003年の阪神だけは
    こういう傲慢な意見も許されると思うんだが。皆さんどう思いますか?
    こんな凄い年20年に1回くらいしかないと思う。やっぱり「甘い!」という非難轟々
    の声を覚悟で言いきりたい!
    母なる甲子園の大地に戻って決めて欲しい!
      



      9月5日   阪神対横浜  4対3

     
展覧会が超忙しくて数日更新できませんでした。すみません。
     9月5日の試合は久保田と三浦の真剣勝負だった。二人ともなかなかの内容だった。
     5回の3点はファーボールや、暴投などによるものが多く、何とか2点を返したが
     いやな流れのまま9回を迎える。アリアスがギャラ−ドに差し込まれてファ−ストフライ。
     敗色濃厚な雰囲気をこの日からようやく復帰した桧山が目のさめるような痛烈ライト前
     ヒット!これで盛り上がった甲子園、ここまで三浦に完璧に押さえ込まれていた矢野が打席。 
     ギャラードが放った3球目の真ん中のストレートを思い切り振り抜くと、打球は低めの弾道で
     センターバックスクリーンに吸い込まれた。 1塁ベースを回った矢野が右手を大きく挙げて
     ジャンプ、ガッツポーズを何回も見せ、甲子園のスタンドは物凄い歓声が長い間続いた。
     まさに劇的な逆転サヨナラ2ランホームランだった。矢野のあんな喜び方は初めて見た。
     今季6度目のサヨナラ。矢野は6月17日も同じ横浜相手で走者一掃のサヨナラ三塁打を放
     っている、今回のサヨナラホームランは自身初めてという。今年のMVPは矢野かもしれない。
     マジックは6に!





       9月3日   阪神対広島  5対4  

      
井川の怪我が只の挫傷でよかったー!このことが今日一番の喜びだ。
      秀太もまさかのホームラン!赤星も盗塁球団新記録達成!
      そして金本が敬遠されて奮起した4番片岡が意地のツーベース!こういうところが
      さすがなんだ片岡って。アリアスの駄目押しも大きい!そのほかいろいろあるが、
      とにかく井川抜きで勝てたことはいかに今の阪神に「勢い」があるかだろう!
      もう誰にも止められない。7連勝!
      マラソンでいえば最後の直線100メートルに入ってきた。歴史が今始まるんだなあ。



      9月2日   阪神対広島  7対4 

     
    
 アリアスがついに最後に来て完全超復活してきた。物凄い勢い。
     アリアスだけでないいろんな選手が最後のこの盛り上がりに乗り遅れまい
     としているのがすごくこちらに伝わってくる。
     5回は金本のヒットなどで1アウト1−3塁から片岡の内野ゴロの間に1点、
     更にアリアスのタイムリーでの1点。
     今日の 伊良部は毎回ランナーを出し続けるがそれでも5回を2失点。
     7回にもアリアスと矢野に秀太のタイムリーで3点と点差を広げて勝負を決める。
     6連勝!とうとうマジックがひと桁です、9!このまま行くと来週には決まりそうだ。
     





     8月31日   阪神対ヤクルト  4対0  


    
 今日は福原の復活の日だった。全力投球の勇姿から緩急をついた幅の広いピッチングに
     モデルチェンジして、長い長いトンネルを抜けて超満員の甲子園のマウンドですばらしい
     ピッチングを見せてくれた。福原が戻ってきたら、井川、伊良部、久保田、下柳、に加え
     また先発陣が増えて嬉しい限り、これにムーアが加わり、先発陣は完璧になる。
     これで5連勝。マジック11.ひょっとしたら、その日は少し早まり9月12日ころかもしれな
     いなあ。マラソンでいえば最後のスタジアムにトップの選手が帰ってきた。という場面か。
     甲子園は強し!




     8月30日   阪神対ヤクルト  9対3


     今日も早川がバックスクリーンにホームランを打った。スイングを見る限りホームランバッター
     の部類に入る人だ。調子が出れば長打も多くなりそうだ。苦労人だけにこちらも嬉しくなる。
     そして同じく嬉しかったのは矢野のホームラン。ここのところ調子が戻らず苦しんでいたが
     これをきっかけに復調して欲しい。打ったタイミングも、ちょうど1点返された後だっただけに
     相手チームに傾きかけた流れをこちらに戻すにはもってこいのホームランだった。
     久保田は球威のあるボールで三振をどんどん取っていったが、やはり最後は息切れしてしまった。
     それでも今日の試合もVロードがはっきり見える輝いた試合だった。4連勝!蒙虎復活!
     マジック12.

    


    8月29日   阪神対ヤクルト  8対0


    
早川がようやく打った!なかなか結果が出なくてもうだめかな、と思っていた矢先に
    大活躍だ!守備もいいプレーが光った。結果が出るまで使いつづけた監督、コーチ
    も立派!早川はロッテを解雇されて阪神のテスト入団で再起をかけてきた男!
    やる気はある。あの甲子園球場の雰囲気にのまれながらもよく結果を出した。
    アリアスもいきなり全開!強い阪神が甲子園で復活して超満員のお客さんもこんな
    楽しい日はめったになかっただろう。
    しかし、なんだかんだといってもやっぱり今日のヒーローは下柳だ!見事なコントロール。
    冷静な駆け引き。最後までまったく途切れなかった集中力。今期1番のピッチングだった。
    これで広島が敗れたので一気にマジックは13!
    おそらく9月の15日広島戦、甲子園にてにその日は来るんではないかな?
    やっぱり甲子園で決めて欲しい!




     8月28日   阪神対巨人  11対0


     
今日の試合を見ていたらちょうどオールスター直前の阪神が2試合連続巨人を完膚なきまでに
     叩きのめしたあの試合を思い出した。
     今日は広澤とアリアスで10打点も取り、ワンサイドゲームだった。41歳の広澤がまたまた2003年の
     このシリーズに新しいドラマを付け加えた記念すべき日であった。
     アリアスは広澤に刺激されて復活してきた。ピッチャーの井川は乱調ながらも威力のある球で
     要所を何とか押さえ、そのあとの中継ぎ、押さえ陣もピシッと押さえて、巨人のこのペナントレース最後
     の、ほんとに最後の首の皮1枚を見事に居合抜きで41歳の大ベテランが切ってくれた。
     巨人は、今日死んだ。
     もちろんまだゲームは残っているし、直接対決が5戦もあるが、それでも巨人の優勝の可能性はこれで
     ゼロになったと私は見た。野球は流れ、タイミング、だ。
     さあ、阪神タイガース!遠く、最強チームであるダイエーとの世紀の決戦に向かって一歩一歩進ん
     でいってくれ。もちろん初心を忘れずに闘争心を抱いてだ!
     桧山ももうすぐ帰ってくる。浜中もシリーズには帰ってくるだろう。そして福原も帰ってくる!

     今日は巨人の息の根を止めた日。記念に広澤の劇的なホームランの特大画像をのせます。


     
     







      
8月27日  阪神対巨人  6対4


      いやあー今日の金本のホームランみなさん見ました?あんなすばらしいスイング
      めったに見れないです。逆転3ランということ以上に金本の勝負にかける気迫、集中力、
      闘争心がすべてのどの選手よりも上回っていたのがよく分かった。はっきりいってあのスイング
      には感動した。そのあとのタイムリーヒットも読み勝ちの貫禄ヒットだったし、言うことなしだ。

      伊良部も途中からよくなっていったし、8回の中村豊のダメ押し3塁打も凄かったが、やはり
      ロードのいやな空気を一気に、たった一振りで吹き飛ばしてくれた金本って凄い!

      それにしても6回のエラーがらみプラス審判のしんどいジャッジで大ピンチのいやな雰囲気を
      何とか乗り切った伊良部、あそこはさすが修羅場を知っているなこの男、と、感心した。

      それと地味だったが、吉野、安藤、ウイリアムスは渋かった!どの投手も球に切れがあった。
      ウイリアムスが高橋を三振にとった決め球なんて凄い角度とキレだった!
      それにしても巨人戦は力が入る。
      明日は井川だそうだ。この流れのままいきたい。やっぱり甲子園はいい…。



    
8月23日   阪神対横浜  8対0

     ようやく打線に繋がりと爆発力が出てきた!金本がぐいぐい引っ張ってくれているのが
     心強い。打線が繋がると、ピッチングも締まるものだ。ここんところ調子が悪かった下柳
     が、低めに丁寧に投げて横浜打線を0点に抑え込んだ。打と投は持ちつ持たれつ、表裏一体
     なんだね。要するにリズムとタイミングなんだ。桧山、矢野、片岡、と欠けても打線が繋がれば
     捨てたもんじゃない。アリアスもなんとか立ち直ってきたぞ。先はほのかに明るい。
     今岡が少し心配だが、ただの体調不良らしい。まあ、これだけの緊張感の中で闘えば体にも
     ある程度はきてしまう。そんなこと百も承知だ。今、目の前のゲームに集中するだけ!


  
  8月22日   阪神対横浜  4対10

    ちょっとなかなか深い沼から這い出せない感じだ。足掻いても足掻いても抜け出せない。
    凡ミスをなくすこと、頭を切り替えて、日々新たな気持ちで}向かっていくこと。
    これは、調子の悪いときでもみんなができることだ。
    今日も井川の球は少し高かった。ミスも何度か出て一挙に6点。
    しかし久しぶりにアリアスが打ったことと9回にちょっと打線が繋がったことは、この
    トンネルの出口付近まできていることの証かな。と、身勝手なことを思ってしまう。
    とにかく1勝すれば、リズムは戻っていく。ペナントレース全体で考えるとこういう期間も
    当然出てくるのは分かっていることだ。とにかく辛抱!8連敗でも10連敗でも応援するぞ!

    せっかく日本に帰ってテレビも見れるのに…途端に連敗はないだろうが。
    今月末の巨人戦は展覧会そっちのけでテレビにかじりついて応援や!

    とにかく阪神はこういう「泥沼が長引く」弱さを持っている。これも伝統の一端なんでしょう。






    
8月20日  阪神対中日   2対6
 
   
せっかく大阪に降り立って、大阪ドームの横を通ったのに、スケジュールが詰まっていて
   夕方からの試合を見ることなく富山へ。これは辛かったー!
   おまけに私が帰国のことでごたごたしている間にチームは3連敗…。
   少しだけ嬉しいのは超ベテランの広澤が頑張ってくれていることと、新人の杉山がつまず
   きながらもとにかくプロ初先発を飾ったことくらいか。あっ、矢野が復活してきたんだな。
   とにかく見てりゃわかるが打線がちょっと重症だ。アリアスだけではない。これが7月ごろ
   だったら世間はえらい騒ぎになっていただろう。選手がどうしても闘う軍団としてリアルに
   感じられていないのかもしれないし、そういうタイミングなのだともいえる。
   シリーズであたるダイエーは投打とも調子がいいし、なかなか厳しくなってきた。
   気持ちを自分たちでコントロールしていくしかないのだ。各自プロなんだから。
   まあ、今日あたり吹っ切れてほしいところだ。

   日本からHPを更新できるのは気持ちがいい!


     






    8月16日阪神対巨人   5対1

   
今日の井川はよかった。メリハリがあった。基本的には守りを信じて、打たせて行き、ピンチ
   では力勝負に出る、という感じで、ほとんど完璧なピッチングだったと思う。
   打線も今日は良く繋がった。金本がさすがの猛打賞!ここぞという場面ではやっぱり頼りになる。
   矢野や桧山がいないが、みんな良くがんばっている。文字通りの全員野球だ。広澤も今日は打っ
   たので嬉しい。やはり広澤のようなベテランが打ってくれるとベンチも活気付く。
   これで遂に70勝!巨人戦勝ち越し決定!シーズン勝ち越し決定!マジック22!
     


   



    8月15日  阪神対巨人   0対3

   
上原はまあまあの出来だったが、阪神打線が淡白に打ちすぎていいようにあしらわれて
   しまった。と、いうところか。上原はテンポよくストライク先行くるので早打ちになるのはしかた
   がない。やはり若干差し込まれていたのかもしれない。そういう意味では上原は並みのピッ
   チャーではない、と感じる。ヒットの数は巨人と変わらないわけだから、明日は点を入れてくれ
   るだろう。伊良部もそんなに悪くは無かったが、まあ、こういう日もある。
   巨人戦勝ち越しは明日にお預けとなった。





    8月13日 阪神対横浜    3対2


     今日の藪は丁寧に投げていて、久しぶりに調子がいいようだった。そのあとのリガンも
    よかった。昨日の安藤もよかったので、少し安心している。なんだかんだといっても、
    やっぱりピッチャーのできが勝敗を大きく左右することは間違いないからだ。
    昨日の金本、今日の片岡、今岡、と打線も少しづつだが繋がりが出始めてきた。しかし
    まだ好調時のちょうど半分くらいか。しかし、昨日今日と1点差。一歩間違えばどうなって
    いたかわからないゲームだった。昨日も今日も終盤をしっかり押さえることができたこと
    は大きな収穫だった。北海道っていいところだなあ。(横浜にとっては寒いかも)
    さあ、明日から東京ドームで宿敵巨人と対戦だ。ちょっと上り調子のいい雰囲気で望める
    のが今年の阪神の強運なところかもしれない。






      8月12日 阪神対横浜    3対2


     とにかくほっとした。今日もとても危ういゲームだったので最後までまったくどうなるか
    わからないと思っていた。久保田は今日もがんばっていたと思う。力のある球で三振を頻繁
    にとっていた。打線もようやく少しだが繋がりが見え始めた。2回ツーアウトから、ラッキー
    なヒットが続き2点を取る。ただ、6回、7回の久保田はゼイゼイもので、やっぱり完投
    まではまだまだ遠い道のりだなあ。と思った。
    7回の1点は理想的な点の取り方、今岡が出て、赤星が送り、金本がしっかり打つ!
    この攻撃が阪神の攻撃なのだ!この感覚を早く思い出して欲しい。
    そのあとウイリアムス、安藤と繋いでいったが、今日の安藤はさすがだった。低めに
    しっかり決めて8回、9回を締めてくれた。これがあたりまえのようで難しい。やっぱり
    安藤は頼りになる。この勝利で連敗脱出、星野監督は900勝目。マジックは25!

    巨人が弱くても、プロ野球がこんなにも盛り上がっているなんて嬉しい。これこそが
    阪神タイガースの伝統の力なんだなあ、と思う。

    ところで私の母校は今年も残念ながら大阪大会ベスト16で終わった。(残念…)
    私の選手時代もベスト16で、そのあとベスト8まで行った年が最高で、まだベスト4を
    経験していない。今年はPLが強い。そういえば、私の時もPLに3対0で負けてベスト8
    に進めなかったのだ。あの年PLは全国大会(甲子園)で優勝した。大阪大会は190校
    出場し、それも強豪ぞろいで、日本一壁が厚い。
    






    8月10日   阪神対広島  1対3

   いやー、遂に試練の時が来たようだ。今年の阪神は7月末までの大きな貯金があるので
   あせってあがくことなくゆっくりとこの試練を乗り切るだろうが、もしこれが2位とのゲーム差
   が2〜3ゲームでこの絶不調がきたら、沈没ものだったろう。
   今日も、やはり打線のつながりは良くない。確かに井川は前回と比べて、調子は今ひとつだった
   が、打線に粘りがないのがやはり痛い。1点しか取れないで、井川のせいにするのは酷だ。
   相手の黒田もなかなかがんばっていた。
   まあ、そういうタイミングがきたのだろう。しかしこういうときでもタイミングが戻って来る時期を
   早める努力はひとりひとりしなければならないのだ。昨日も書いたが、調子が落ちている時に
   ただやみくもにできないことを望むより、「今日自分は何ができるか」を考え、今日の最高の自分
   を試合で出し尽くすことだけだ。負け戦のときの負け方が大事なのだ。
   勝てるときは貪欲に勝ちにいく。どうしても勝てない時は「明日に繋がるプレー」をする。これしか
   ない。辛抱するべき時は辛抱する。ということなんだろう。
   ただ、集中力はどんなことがあっても切らせてはいけない。この時期の長いトンネルは阪神タイガ
   −スの選手達にとってとてつもなくいい勉強材料となるに違いない。日本シリーズでダイエーに
   勝つためにはこのトンネルは避けて通れない試練なのだ。とにかく辛抱だ。
   
   







   8月9日    阪神対広島  1対5

   伊良部はがんばっていたがちょっと力みがあったかな…。今阪神は今期初めての
   試練の時を迎えているが、今こそ新生タイガースの粘りを見せるときだろう。
   確かにみんなあれだけバンバンに闘って来たのだから疲れが出てきている。
   打線も噛み合っていないし、ピッチャーも疲れている。
   しかし、こういう時だからこそ、もう一度全員野球を思い出し、粘り強く、しぶとい
   野球、ミスの無い野球をやらねば。
   明日は井川だと思うが、彼に気持ちおぶさることなく、それぞれがやるべき基本を
   確実にこなし、単純なミスを無くし、全員が集中力を持続すればいいだけだ。あとは
   少しの運があればいい。負け試合でも集中力を切らさないこと。
   







    8月7日  阪神対ヤクルト    2対5

    今日もいやな流れを引きずったまま終わってしまった。ヒットの数は両チームとも10本。
    
確かに川尻は打たれすぎたが、それにしても打線がどうも噛み合っていない。調子が
    全体に落ち気味。チャンスの時に上位打線が淡白に打ってしまってダブルプレーの山を
    築いてしまった。ちょっと全体に萎縮しているな…。ここは我慢して集中力を維持し、粘
    って粘ってなんとか五分でロードを乗り切ってほしい。とにかく今、目の前のこのゲームに
    どれだけ貪欲になれるかだけだ。明日からは広島戦。心を新たにいきましょう。
    





      8月6日  阪神対ヤクルト    3対7  


      今日はミスが重なりしょうもない負け方をしてしまった。初歩的なミスはダメ!プロなんだから。
     下柳もせっかく味方が先取点を取ってくれたのに粘りのピッチングが出来ていなかったようで
     いい当たりを連発されていた。ちょっと雑かなあ…。せっかく髭剃ってきたのに…。久保田を
     早めに出してもいいのでは、と思った。それとあとで出た藪の古田に対する球は真ん中の
     「打って下さい」というボール。もっと集中して一球入魂で胸元に食い込ませないとダメ!藪は
     なかなか先発に回れそうも無いな。
     打線もイマイチ噛みあわないで、ずるずるときてしまった。序盤に赤星に珍しくホームランが出
     たのはいいけれど、それ以外はいいところが余り見られなかった。沖原はがんばっているが
     ミスも目立つ。「初心」を忘れるな。これだけ勝ってて、なおかつ「チャレンジャーの心」を持てと、
     言う方が酷かもしれないが、これができないとゼイゼイでなんとかリーグ優勝できても、シリーズで
     ダイエーにはとうてい勝てないぞ








    8月3日      阪神対中日      7対1


      今日の伊良部は低めに球を集めて丁寧なピッチングが出来ていた。前回の反省を
     すぐ結果に出せるところが並みの投手とは違う。とにかく緻密なピッチングで凡打を
     打たせていた。

      打線の方は初回。1死から赤星が低目のカーブをポテンヒットにして出塁。金本の3球目
     にスチール成功。金本が赤星の盗塁をいつも助けるために粘ってくれるので赤星が非常に
     走り易くなっている。そして金本が、カウント2−1から選んで四球で歩く。ここで今日スタメン
     四番に入っている八木!が、期待にこたえて1,2塁間を抜き、まず1点先制。八木は、本当
     に頼りになる。続くアリアスも初球の甘く高く入ったスライダーを狙い打ち、レフト前タイムリー
     で2点目。2死から矢野がセンター前へタイムリーヒットを放ち、3点目を挙げた。一昨日のよ
     うな、8回もあったチャンスに1点も取れなかった試合と比べると今日はリズムがかみ合ってい
     る。3回にも桧山、矢野の連打と相手の失策が絡み2点を追加する。4回には、センター前ヒ
     ットの八木を1塁に置いて、初回のチャンスで倒れている桧山が駄目押しの2ランを逆風のライ
     トスタンドに放り込む。桧山は試合を決めるココという場面では必ずやってくれる。この2ランで
     7対0となり、ほぼ試合は決まったが、油断は出来ない。1点入れられて少し疲れてきた伊良部
     に変わって、安藤、ウイリアムスと繋いで中日の打線を抑え込んだ。
     今日も昨日同様、安心して見ていられた。マジック29.明日から3週間の長いロードが始まる。
     甲子園は7日から若者達の熱い戦いが繰り広げられる。
     






    
8月2日    阪神対中日    5対0

     今日の井川は見事な、「これがプロのピッチングだ!」という内容だった。無駄のない配給と
     気迫溢れる集中力、低めをつく絶妙のコントロール、と緩急。へんな力みも無し、これぞ
     一球入魂!まさしくプロの仕事だった。井川の今期の間違いなく最高のピッチングだった。
     145キロ前後の直球で低めをついて打者を追い込んでからは、変化球で厳しくコー
     ナーを攻めた。許した安打はたった2本。ほぼ完璧といっていいピッチングだった。
     プロが「勝つ」ということはこういうことをいうんだな。と見せ付けられた思いがした。
     連敗で沈滞ムードのベンチの雰囲気をエースが救ってくれた。
     久しぶりのすがすがしい勝利だった。
     井川は投げるだけではなかった。4回、自らののタイムリー2塁打で、先取点をもた
     らして、打線を眠りから呼び覚ました。それが6回、今岡の2点タイムリー長打、さら
     には7回のアリアスの2ランホーマーに結びついた。全く今日の井川はすごい求心
     力だった。昨日まで星野監督は怒っていたが、さすがに今日はニコニコだった。
     いい試合だった。





    
 8月1日     阪神対中日     0対4

     ムーアは疲れが出ているのか今ひとつピリッとしないまま4回、2つの四球を出してしまい2点を
     先制された。その裏、1死から沖原、藤本の連打でチャンスを掴んだが代打浅井が6−4−3
     のゲッツーに倒れる。2回にも沖原、藤本の連打で同じようなチャンスがあったがこれも無得点。
     5回裏にも赤星が三遊間を破るヒットを放つ。ここで赤星が、今日2個目のスチールを決めるも、
     ショートがキャッチャーからの送球を弾く間に3塁を狙ったがアウト!今日の流れの悪さを代表する
     シーンだった。
     6回にも、今日4回目の1イニング2本のヒットで1,2塁のチャンスを掴んだが、ここでベンチが勝
     負を賭けた代打八木の完璧な当たりがレフトの正面を突く。今日はこのような流れに乗り切れない
     場面が多かった。これに対し、7回表中日打線はワンチャンスを生かし、2点を追加する。
     阪神側のエラーもあって終始中日の流れのまま。

     結局9安打を放ち、8回まで全ての回に得点圏まで走者を進めたが、あと1本が出ず苦しんだゲーム
     だった。8回まで毎回の12残塁はリズムが狂っている証拠。
     疲れが貯まってくる時期だがそれはどの球団も同じこと。ちょっとした油断や緩慢なプレーが連敗を
     続けさせる。今日の試合のような内野の単純エラーやピッチャーのファ−ボールの連発というような
     ことからまず無くしていくことだ。連敗する時は必ず単純ミスがポイントになっている。だから、難しいこ
     とは要らない。初心を忘れなければいいだけなんだが…。
     明日は意識を大いに覚醒させて雑音に惑わされず試合にのみ神経を集中させてほしい。





     
7月31日  阪神対横浜   6対9

    今日も2日前と同じ。先発投手が試合を壊してしまい。1点差まで追いついたものの
    集中力は戻らなかった。
    初回またまた今岡の先頭打者ホームランを含む4点で勢いに乗るかと思われたが、
    今日の下柳は少し油断に繋がってしまったようだ。変化球が高めに浮いていたが、
    ピッチャーがああいう投球をするときって必ず心が浮ついているときなのだ。どうしても
    「勝ちムード」が先行してしまって低めに丁寧に、集中して投げていく気持ちが知らず
    知らずに薄れていたのだろう。私もピッチャーだったのであの気持ちはよく分かる。
    どうしても、ほんのわずかだが「雑」になるのだ。そのあとの谷中もすっぽ抜けた球を
    持っていかれていた。
    谷中は今年は少しリズムに乗れていないようだ。残念。

    収穫ははじめての1軍マウンドの三東投手。細かいことはさしおいて、とにかく2イニングを
    しっかり投げ抜いた。1安打、2三振、無得点は、今後に期待できる!




      
7月30日   阪神対横浜   3対2


     今日の久保田はツーアウトから打たれて点を取られたり、先頭打者を出塁させていた。アンラッキー
     な部分があったにせよちょっと粘りが足らない。ファーストカバーの遅れのような基本的なミスは、
     プロとしてはあってはならないこと。できるだけ早いうちに練習などによってクリアしておいたほう
     がいいだろう。経験不足が命取りになることもある。しかし彼は将来の阪神のエースになれる素質を
     持っていることは間違いない。精神力を鍛えることが前提だが。
     
     一方今日のヒーローは間違いなく安藤だ。7回久保田、吉野が残した2死1、3塁で、ウッズと対決。
     空振り三振にしとめ、そのあともしっかり押さえてがんばっていた。やはり安藤には底力がある。
     もう何度助けられたことだろうか。

     打のほうは金本の復活連続2塁打の3点が全て。もう少し点が入ってもいい場面もあった。
     何とか辛くも逃げ切った試合だった。
     中盤までは連敗の雰囲気漂う流れだったので、ちょっとやばいなあ。と、思っていたが、今年の
     阪神はこのあと粘って逆転できる自力がある。連敗はしない。
     これが優勝できるチームというものだろう。
     パリーグでは今のダイエーにその力を感じる。日本シリーズは面白いことになりそうだ。








      
7月29       阪神対横浜    3対6

     ついに横浜戦の連勝記録が止まった。まあいつかは負けるわけでその日が今日だった
     ということだ。
     先発の伊良部はいつもの低目への絶妙のコントロールがちょっとなかった。カウントを悪く
     したあとに甘い球を持っていかれていた。球の威力もちょっとなかったかな…。まあしかし、
     なんといっても防御率NO,1の男だ。次回はしっかり仕事をやってくれるはず。

     打線はそんなに悪くはなかったがホルトのテンポでゲームを運ばれた感じだ。全体的には
     もう2点ほど取れていたと思うが。明日は気合を入れて集中するだろう。

     9回の最後のレフトフライをキャッチしようとした時に時に阪神ファンの一人がメガホンを投げ
     入れて横浜の守備の妨害をしたそうだ。この雨の中5万1千人のファンが駆けつけて最後まで
     ねばって応援していたのに…たったひとりのために…と、思ってしまう。
     ファンには大きく分けて2種類ある。1つは野球を愛し、かつ、阪神を愛するファン。
     もう一つは阪神に自我を過剰に託し執着だけをするファン。
     前者は野球というスポーツに対して真摯なこころを持ち、その精神のなかで阪神という球団を愛
     しているファン。だから野球を侮辱するような行為は文字通り死んでもしない。そんなことをしたら
     自我が崩れてしまうので誰に言われるまでもなくしないのである。そしてそれゆえゲーム内容をよく
     観ていて、微妙な機微を見逃さない。
     後者は阪神に「勝つ」という結果だけを桁外れに強く要求する。ゲーム内容の機微や、選手達の日々
     の厳しい練習などには興味がなく、まあお祭り騒ぎがしたいだけ。そういう人は自分で勝手に丁半博打
     か何かをやっている気になっている。だから「負ける」ととても自我が崩れるのだ。自我が崩れるのが
     恐ろしいので瞬間的に発狂する。その結果が昨日のひとりのファンの行動だ。彼は野球を、ゲーム内
     容を本当は見ていない。彼が興味あるのは「自分」だけであり「現実」には興味がないのだろう。周りの
     状況は全く見えていない。
     言い方をかえれば彼は、阪神を応援しているのではなく「自分」のみを応援しているのだ。野球も阪神
     もどうでもいいのだ、と思う。

     たとえ負けていても明日に繋がる今日のゲームを。三振したとしても次の打席に繋がるスイングを、
     ファンである自分達が選手達と一緒になって作り上げていくのだ。という意識を鮮明にもたないと甲子園
     での胴上げは確実に見送られることになるだろう。 星野監督はそこのところは絶対妥協しない人だと思う。










    
 7月27日      阪神対中日    8対1

    
    今日の試合の後半に入ってナゴヤドームの中日ファンのお客さんが相当帰ってしまったもよう。
    これだね!阪神と他球団の違いの1番は。つまり先日も書いたとおり、阪神ファンは「ただもんじゃない」
    と、いうこと。ほんとに10人目の選手として活躍している。どんなに阪神が負けていようが、ねばって
    逆転を信じて応援するのだ。選手のヒーローインタビューでもよく出てくるが、ほんと「心強い」味方
    だ。新人の選手は最初はビビルかもしれないが。これが、あとで病み付きになってくる。

    ところで、今日の試合は昨日の汚名をしっかり挽回したいい試合運びだった。それにしても本当に
    今岡は凄い。今日もゲームを引っ張っていた。桧山も昨日とは違ってしっかり右中間を破る先制タイムリー
    ツーベース。片岡も意識を集中して打っていた。この時点で、昨日の流れは全く引きずっていないことが
    はっきり分かり、勝ちゲームの匂いがする。
    井川は最近ようやく安定感が出てきているので今日もそれなりに安心していられた。案の定、大事な場面では
    集中力と気迫でしっかり押さえていた。やっぱり頼りになる!さすがである。
   
    4回に今岡の見事なホームランが出て、もう素晴らしい!の一言。今月になってからも今岡はどんどん大きく
    なっている。あれだけのパワーとテクニックを持っていて打順が1番打者なのだ。これは阪神強いはずだ。
    
    本当に今年の阪神は連敗をしない。底力がすでに備わっている。ということだろう。
    これでマジックが2つ減って34。
    まあもっとも阪神の選手達のリズムが狂いがちになるのはもう少し先、優勝が本当に見えてきた8月末だろう。
    マジックが5くらいになるともうみんなカチンコチンになるに違いない。これはもう優勝経験のない選手たちなので
    避けて通れない最後の大きな大きな試練なのだが、そのときはそのときである。目の前のこのゲームにのみ集中して
    いればいいのだ。「この1球は絶対無二の一球なり」だ!






    
7月26日      阪神対中日     3対15    


    今岡の先頭打者ホームランは最近恒例になっているくらい、今岡は凄い。今日も打った。
    先頭打者ホームラン6本目!
    先日から言っているので繰り返しになるが、彼はほんとーに素晴らしい打者に成長した。ますます楽しみだ。
    ところで今日はムーアもイマイチだったが、なんと言っても吉野がゲームをぶち壊した。5連続ファーボ
    ールなんてどう考えたってプロの仕事ではない。
星野監督もピッチャー交代をしないで修羅場を経験さ
    せたのだろう。そのあとの佐久本も駄目押しのようにゲームをぐちゃぐちゃにした。ひどいものだ。
    9回に1点を返して少しは明日に希望を繋げたが、やりきれないゲームであったことは確か。
    まあ、しかしこういう日も長い一年で必ずある。超久しぶりにこちらも気が抜けてしまった。「あーあ」である。
    明日は全員集中していこう!






   
 7月25日     阪神対中日      7対1


    今日の下柳はアップアップだったが、なんだかんだとかわしてかわして乗り切った感じだった。
    3回の攻撃はさすが、という感じ。まず今岡が初球からセンター前ヒットで出ると、赤星も初球から
    レフト前ヒット、続く金本は倒れるが今日4番に抜擢された八木が2球目を左中間2点タイムリーツーベース。
    (八木は2回にもツーベースを打っている。うーん八木は野口に強い)更にアリアスがレフト前ヒット、
    (アリアスも2回にツーベースを打っている)さらに桧山のライトオーバータイムリーヒット!。これで
    野口をノックアウト、代わった遠藤から矢野がキッチリと犠牲フライを打ち上げた。(こういうのが大事!)
    4回は2アウトランナー無しから赤星と金本であっさり1点。 安藤、吉野と繋ぎ、最後はなんと藪が出てきた。
    藪はナゴヤドームではいつも苦戦していたが、今日は大量リードなこともあって思いっきりのよい気迫の投球
    だった。これで藪も苦手意識がなくなるのでは?ストッパーとしての藪もなかなか映える。
    今日の殊勲はやっぱりベテランの八木でしょう。きっちり期待どおりにこたえるところはさーすがぁ、です。
    貯金40。マジック36。5連勝。貯金40なんて私の人生の記憶にないぞ。なんやこの数字は?凄すぎ。
    どこの球団もほとんどこんな貯金したことないんではなかろうか。
    ちょっと心配だったのは5回以降打線が淡白で集中力にやや欠けていたことだ。明日にひびかなければいいが…。
    まあそれにしてもしつこいですがほんとに負けない阪神だ。
    で、思うのはやっぱりこれ「ファン」の凄まじい声援のパワーが選手に乗り移っているのだ。これって。






  
  7月23日       阪神対ヤクルト       1対0


     今日の高井と久保田の新人どうしの投げあいはなかなか凄かった。お互いぼんぼん150キロ台が出
     ていた。こういう場合お互いのピッチャーは絶対に死んでも負けたくないんだよね。やっぱり投手戦
     になっていった。久保田は九回まで10三振!気迫と闘魂のピッチングだった。やっぱり久保田は
     先発が似合う。キャッチャー野口のリードも見逃せない。ナイスリード!
     それにしても今日は4,6,7,8番のスタメンを思い切って入れ替えて臨んだ。こういう時は
     控え選手の活躍のチャンス。
     7回宮本が打ったライトライナーを前進守備の中村豊が必死に飛びつきキャッチ!ファインプレー。
     もし抜けていたら完全に2点は入れられていた。
     そして延長11回秀太に代打浅井!2−0からファール、ファール、高めのボールもファール、
     またボールもファール、129km/hの変化球もファール、スライダーもファール、外の浮いた球を
     見逃し2−1、次ボール2−2、ファール、そして真ん中ストレートをライナーでセンター前ヒット
     浅井の完全に粘り勝ちでサヨナラのチャンスを作った。この粘りこそが沖原の食らいつく気迫のバッテイング
     に繋がっていく。沖原はここのところ出番がある度に集中して振り切るバッティングが光る。いい選手だ。
     今期5度目のサヨナラ勝ち!
     久保田、野口、中村豊、浅井、そして沖原と伏兵たちの活躍で盛り上がった試合だった。
      全員野球を象徴するような勝利に「気持ちのいい試合だと思って見ていたよ」と星野監督も納得。
     これでマジック38  このページを立ち上げてから8勝1敗だ。凄すぎ!
     ほん
とにほんとに負けない阪神でありました。


                (サヨナラのヒットを打ち、飛び上がる沖原)
                
                 






     
 7月22日      阪神対ヤクルト    4対1 

      さすが伊良部!いろいろ苦しみながらも要所は絶対譲らないところがベテランだな。
      貫禄があるのでギリギリで乗り切れている感じだ。ヤクルト戦負けなし。
      それにしても今岡は本当に頼りになる。彼には「不調」という言葉はないのか。
      もうずいぶん長い期間好調が続いている。今日のホームランもインコースぎりぎりの難しい球
      を、腕をたたんで体の回転ひとつですんなり運んでいった。人には真似できない「センス」と
      いうものがあるんだなあと、感心した。あのようなバッティングが出来るということはやっぱり
      大変な打者に成長したんだなあ。
      これで3連勝、マジック39。ほんとに負けないなあ。
      それにしてもウイリアムスがピリッとしない。しっかり頼むぜ!
      
      



   
  7月21日     阪神対ヤクルト    5対3

     井川が低めを意識した今年一番のピッチングで強敵ヤクルトとの緒戦を勝った。
     井川は今日も気迫がこもったいい内容だった。
     特に4回、4点目アリアスのホームランは凄いライナーで、ヤクルトも度肝を抜かれた感あり。
     あの凄い一発で流れがしっかり阪神に来た。
     終盤、鈴木健にど真ん中のチェンジアップ、岩村にまた真ん中のストレートを持っていかれ
     たけれど、全体にはさすがエース、というピッチングだった。
     3回の赤星のファインプレーや9回の秀太の超ファインプレーがこの快進撃を支えている。
     これでマジック41で、かつ、60勝!

     明日は伊良部。しっかりしめて欲しい。

     しかしダイエーのルーキー和田はほんといい投手だなあ。なんともいえない魅力がある。
     私はパリーグは昔から南海ホークスのファン。今はダイエーホークスだ。
     気が早いが日本シリーズでダイエーの和田対阪神打線をじっくり見てみたい。なんと贅沢。






     
7月20日      阪神対広島    5対4

     延長11回、ベテラン久慈が打った!四球のアリアス(代走・秀太)を、沖原が初球きっちり送っ
     たあと、(地味だが大事!)矢野敬遠の1死1、2塁で、左中間にサヨナラ2塁打だ。

     久慈が阪神から中日に移ったのも、久慈を中日から阪神に呼び戻したのも、星野監督。だから、
     因縁が深い。守りで途中から出場することが多いが今日の活躍は、バッティングも渋いことを証明した。
     初球、ストレートにしぼり、振りぬいた。沖原や久慈がタイガースをしっかり支えている。これが今年の
     タイガースの強さのひとつだ!
     
     1回、アリアスの浜風2ラン。3回は金本も浜風ホームラン。しかし、少し気が抜けたのかムーアのピッチング
     が粗くなって、広島にヒットを許し始める。シーツの2塁打などで2点。5回には、投手のブロックに、タイムリー
     され1点差まで、迫られる。

     打線もその5回裏にヒット3本で無得点。このへんでいやーな予感がした。リズムが狂っている。
     急きょ、リガンを送り込み安藤で凌ごうとしたが、9回にやっぱり追いつかれてしまった。
     延長になったら、ウイリアムスー永川の対決。ウイリアムスは、10回3安打を立て続けに打たれたが、
     2塁走者を、金本がストライク返球で見事にホームで刺す!さすが!これがこの試合の陰のポイントだった。
     ウイリアムスが11回は立ち直って3者三振に。この3者三振で、流れはぐっと阪神に。その流れを受けての
     サヨナラ勝ち。ヒーローインタビューでの久慈の笑顔が印象的だったー。よかったー。
     ヤクルトが負けてマジック43
     星野監督はインタビューで「油断に通じる安心感なぞ、ばっさり、捨て去れ。」と叱咤していた。






    7月19日  阪神対広島   1対3

    広島の黒田はなかなかの投球だった。下柳も1回以外は尻上がりに良くなってきて
    投手戦になった。
    8回に効率よく同点に追いついたが、久保田が若い強気の投球ができずに前田に変化球を
    運ばれた。
    バッテイングはみずものなので、投手が良いとなかなか強力打線といえども打ち崩せない
    ものだ。今日は相手の黒田が良かったということなのだ。と、思う。なんせ3安打11三振なの
    だから。
    アリアスの大振りが少し心配。しかし、各選手、自覚はバシバシだと思うので明日から
    気持ちを入れ替えていくだろう。





  
   7月18日   阪神対広島  4対3

    7月10日に続いて今日も安藤ががんばった!
    ウイリアムスが9回、代打の町田を歩かせて、代走に盗塁を許して、、2死後から2、3番にデット
    ボール!満塁。まるで7月10日のゲームそのものだった。救ったのは安藤。
。超当たっているシーツ
    に対して気力で投げた執念の一球!思わずシーツも空振り!さすが安藤だ。ここ一番の気力、集中
    力は本物。
    チーム後半戦のスタートを、ぜいぜいいいながらもなんとか白星で飾った。
    7月10日にも書いたが、こういう地味な接戦をものにできるのが今年の阪神の強いところ。
    こういう形の勝ち方は、打線爆発の完勝より、明日に良い意味で影響を与えていく。
     
    しかし、トップ・今岡はすごい。またもや先頭打者ホームラン。藪が先制を許した後にすぐ追いつく
    ところが、ほんと「さすが」だ。いやなムードをいきなり振り払い、ベンチも俄然盛り上がっていたこ
    とだろう。今岡の一打で流れを呼び戻して2回矢野のツーラン。これで藪が気が楽になった分立ち直
    ればよかったのだが、なかなかうまくはいかないものだ。
    しかし、雨で中断した後、流れを心配していたが、緊張感は途切れていなかった。桧山が8回、
    先頭打者として、好投の長谷川を捉え、決勝アーチ。さすがチームリーダー。渋いッス。
    とにかく最後の大ピンチを乗り切った安藤は偉い!後半戦第一歩、大変意義ある勝利だ。





    
7月13日  アメチュウ(雨中)です。

    というわけで前半戦はこれで終了。
    阪神タイガース前半戦快進撃の大きな要因として忘れてはならないものに「ファンの後押し」
    がある。
    敵地であってさえホームグラウンドのように球場のほとんどが阪神ファンという状況が続いている。
    オールスター戦でもおそらく阪神ファンが押し寄せるに違いない。六甲おろしなんか歌うのだろう。
    阪神と対戦するどのチームも言っているが相手のチームは試合が始まる前の練習時からすでに
    負けているような気分になるらしい。この現象は阪神ファンだけがなせる業なのだ。
    私も高校時代、相手の高校のグラウンドで頻繁に練習試合を行ったのでこの気持ちがよく分かる。
    阪神にとっては「ファン」という10人目の選手がいつも試合を引っ張ってくれているのだからこんな
    心強いことはないだろう。
    どの球場にも足しげく駆けつける阪神ファンの存在を他球団は甘く見てはならない。ひょっとしたら
    他球団にとって「球場を埋め尽くす阪神ファンの存在」は井川や今岡よりも強敵かもしれない。
    いや、ほんと。冗談抜きで。





    
7月12日    阪神対巨人 14対3

    今日は巨人にミスやエラーが連発。この時点で巨人の集中力がいきなり半減し、流れはもう阪神に。
    それにしても一気に5点(初回)、7点(二回)というのは凄い。勢いのあるチームは違う。
    沖原も昨日のゲームからホームランを含んで6打席連続ヒット。2日連続の猛打賞。地道な努力が
    実ってきた感じだ。

    下柳は巨人に強いので、安心して見ていられた。立ちあがり、清水にツーベースを打たれたけれど、
    二岡をファーストゴロ、高橋と清原を連続三振にとった時点で今日は完封の予感がした。
    結果的には9回にちょっと意識しすぎた感があるが、それ以外のイニングは完璧に近く押さえた。

    マジックはこれで46になったが、まだまだ先は長い。どんなに勝ち続けても、大量点を取っても、
    繋ぐ野球を忘れず、チーム野球を忘れない限り連敗はしないだろう。
    
    それにしても巨人相手に2日で28点を取るなんて、過去にあまり記憶にない。阪神が好調なのは
    嬉しいが、巨人どうしたんだろう。顔に集中力がないぞ。
    そして、阪神の選手達にとってこの2日間はこの後も忘れないだろう。「完全に叩きのめした」のだから。




    7月11日      
阪神対巨人  14対1

    金本がようやく甦ってくれた!どんなに変な内野安打でも、あの最初の「ヒット」で彼が
    吹っ切れたのがわかった。そのあとは彼本来の力がワーッと噴射!

    ゲーム自体の分かれ目は四回ワンアウト満塁のピンチで、阿部をショートゴロ・ゲッツーに
    しとめたところ。あの場面は流れが完全に巨人に傾いていたので、あそこを押さえられた時点で、
    今日はいける!と、思った。
    そして案の定、その裏にノーアウトからチャンスを作って、こっちが集中打(7本)して8点だ。
    この時点でゲームとしてはほぼ決まりだが、明日に繋ぐためにも集中力を切らしてはいけない。
    今年の阪神は一方的な勝ちゲームのなかでも集中力が減少しないという、凄さがある。
    今日もあのあと、追加点を入れ続けて、明日につながる流れを作った。(野球はこういうことがとて
    も大事)
 
    もうひとり、今日は、ヒーローがいる。途中出場の沖原が粘り強さや思いっきりのよさを見せて、
    矢野に負けず劣らずのヒット3本!なかなかの気迫あふれるバッティングだった。
    日替わりでヒーローが変わるところも今年の阪神の強みである。
    今日の最大の収穫は巨人からの白星ではなく、金本の復活だった。藪もよかった。






    7月10日      阪神対広島  5対3

    ムーアは調子はよさそうだったがコントロールが定まらなかった。
    デットボール、フォアボールと連発した次がワイルドピッチで3点取られてしまった。
    しかしまあ、あんな状態でも3点で済んで助かったというのが正直な気持ち。
    昨日は緒方と新井にぶつけて、今日は町田と五回の時の前田に。ラストのウィリアムスまで
    いきなり木村(拓)にストレートのフォアボールを出して、ブロックにツーナッシングからデットボール。
    しかしまあ、安藤を中心にした継投で逃げ切れてよかった。今日は安藤が踏ん張ったと思う。

    マジックが出てるといって緊張感や集中力を欠いたり、目に見えないところでなにかが緩んでいくと
    歯車が狂っていく。ひたすら目の前の1試合に全力投球お願いします。と、いいたい。
    星野監督はそのへんのところ凄ーくよく分かっている監督さんなので安心。
    みんなが「つなぐ野球」をする限りそう崩れることはない。

    
 金本の状態が気になるけれど、その分ほかのみんなが仕事をしているということだ。
    連敗しそうなゲームをふんばったところに今年のタイガースの強さを見た。
    とにかく今日は安籐の安定感が光った試合だった。




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